失くしたくないカメラ [フィルムで撮ろう!]
デジタルカメラが普及しはじめたことで、まっさきに消えてしまったのが、
いわゆる「ポラロイドカメラ」だった。
ポラロイドのインスタントカメラが消え、
フジフィルムの同様のインスタントカメラも消えた。
そんななかで今も頑張っているのが、
フジフィルムのインスタントカメラ、チェキだ。
主にビジネス用途だったポラロイドの600やスペクトラ、
フジフィルムのフォトラマシリーズなど
に比べて、プライベートでホビーな要素が濃いのが、
生き残りの勝因なのかもしれない。
かつてフジフィルムからプリンターを内蔵したデジタルカメラが
登場したが、パッとしなかった。
インスタントカメラは、そもそも”デジタルである必要がない”のだ。
銀塩フィルムを使用することで、安価でシンプルなカメラになる。
銀塩フィルム・インスタントカメラはデジタル時代になっても、
引退したり、退場する必要はない。
時代が進むことで、消える必要がない物も、消えてしまうことがある。
”効率”という名の巨大な波が、
後世に残すべきものさえも流し去ってしまう。
こういうことを、これから、私たちは決して許してはいけない。
チェキの画面サイズは6.2cm×4.6cm、
これは中判カメラの645判よりちょっと大きいくらい。
レンズはフジノンの60mmだ。
じつはチェキは非常に中判カメラっぽい。
おじいさん、おばあさんの子供時代や若い頃の古い写真で、とても小さい写真が
あったりするけれど、(あれは密着焼きなんだろうか?)
あれが、そのままカラーになったような、優しさが、チェキのプリントにはある。
たまにはセルフじゃないのもいいじゃない [フィルムで撮ろう!]
Canon EOS-1N EF35mm F2 Kodak Ektar 100
ネガカラーフィルムで撮影するのって、最近のわたしの、ちょっとした贅沢になってきた。
例えて言うなら、3千いくらの理容店で散髪してもらうような感じ?(笑)
カットのみ1000円なんてのは、さすがにキツくて、
シャンプーもしてもらって1500円ってのを普段利用してますけど・・・。
でも、あれ、なんかデジタルって感じだよね。
必要最低限の事してもらって、
髭剃りとかは家に帰ってセルフでってことで・・・。
そういえばデジタルカメラって、いうなれば「セルフ」だよね。
ガソリンスタンドもセルフが多くなってきた。
あれも、なんかデジタルなんだよね~。
最近はネガカラーで同時プリント。
で、同時にCDも作ってもらう。
写真屋さんに、ぜ~んぶオマカセ。
以前はリバーサルばかりで、ネガカラーもフォトCDも
ちょっとバカにしてたんだけど、
今は、やっぱりネガカラーが一番ですよ。
フォトCD もLサイズのプリントには十分すぎる解像力がある。
ネガと違って、ゴミや傷がつかないし。
月にネガカラー1本撮って、2000円ちょっとの、ささやかな贅沢。
ちゃんとした理容店で散髪してもらうのより安いし!(笑)
フジフイルム ナチュラ クラシカ ホワイト 《6月下旬発売予定》
富士フィルムが、このデジタル時代に、フィルムカメラの新製品を発表。
ナチュラ クラシカ ホワイト NATURA CLASSICA WHITE
既存の製品の、ただの色違いなんだけど、パッケージが、なんか、いいよね。
昔、実家で飼ってたネコに似てます。
フィルムカメラで のこすということ・・・ [フィルムで撮ろう!]
フィルムの良さって何だろう。
たしかにフィルムにはまだ、デジタルに対して数々のアドバンテージがあると思う。
でも、それをことさら書き出してみたところで、
いまさらフィルムの良さを、
多くの人に強くアピールすることにもならないだろうし、
デジタルの便利さ、手軽さの前では、
霞んでしまう程度のことばかりのような気もする。
以前、富士写真フィルムの広告のコピーに、
「写真はフィルム。理屈ではありません。」というのがあって、
妙に納得したのを憶えている。
あ、そうか・・・と。
けっきょく、理屈じゃないんだ。
これは感情の問題なのかも。
tm-photoさんがブログ「スナップ日和」で紹介していた雑誌、Re:S。
第2号ではフィルムカメラの特集を組んでいる。
赤ちゃんを撮影するお父さん(おかあさん?)・・・
その表紙の写真を見て、ひとつ感じたことがある。
フィルムは、人と一緒に”歳をとる”。
人とともに劣化する。
銀塩写真の寿命は、だいたい人と同じ位か、少し長いくらいだろうか・・・。
フィルム、銀塩写真は、人の記憶に似ているのかもしれない。
デジタルは理論上、劣化しない。歳をとらない。
データの入れ物を新しくしていけば、永遠にオリジナルの姿のまま。
それは、もう、人の「記憶」「思い出」とは別のもの・・・。
デジタルのどこかに、一抹の不安、不信感を覚えるのは、
そういうことなのかもしれない。
HANABI [フィルムで撮ろう!]
今日から7月。
夏です。
夏といえば、お祭り、そして花火。
Canon EOS-1N EF24-85mm F3.5-4.5 USM AGFA APX100
何年か前の写真ですが、このとき、初めてモノクロフィルムで花火を
撮影しました。
カラーフィルムで撮ると、意外と、見た印象と違って、しっくりこなかったんです。
モノクロの花火・・・私は気に入っています。
モノクロのほうが、あの夏の、あの時の色を鮮明に思い出せる気がするのです。