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第18回(バケペン) [カタログ・アーカイブス]

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1969年発売のアサヒペンタックス6×7のカタログです。

1989年8月のカタログですから、この当時、すでに20年のロングセラー!

実はこの後11月にはペンタックス67と改名されます。

35mmの一眼レフをそのまま巨大化したような6×7判の一眼レフです。

その大きさ重さからオバケのペンタックス「バケペン」と呼ばれました。

ペンタックスって一時期までは一眼レフ一筋のメーカーで、

35mmはもちろん6×7、6×4.5、110サイズまで

レンズ交換式一眼レフを揃えてましたよね。

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・・・・・・・・

2016年春にペンタックスのフルサイズ・デジタル一眼レフが

発売されるそうなんですが、

なんだかシルエットが「バケペン」っぽいなって思ったんですよね(笑)。

これでレンズ交換式デジタルカメラのセンサーサイズが、

645D(44mm×33mm)、35mmフル、APS-C、

Qマウントの1/1.7型の4種類になるわけで、

このフォーマットの豊富さは、

往年のペンタックスを思い出させてくれますよねえ・・・。

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第17回 キヤノンMC [カタログ・アーカイブス]

キヤノンのコンパクトカメラといえば、

「オートボーイ」というシリーズがありましたね。

オートフォーカス搭載、自動巻上げ巻き戻しの

いわゆる”全自動カメラ”として1979年にデビューした

AF35Mが第一号機でした。

「オートボーイ」はキヤノンのコンパクトカメラの代名詞にもなって、

その後2005年まで何十もの機種が登場しました。

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(若~い)ビートたけしさんが手に持ってる、

この「キヤノンMC」は1984年に発売されましたが、

実はこれ、オートボーイ・シリーズではありません。

「オートボーイ・ファミリー」に属さない、少し上級のコンパクトカメラでした。

84年といえば、ヤシカを吸収合併した京セラから「コンタックスT」という、

日本製高級コンパクトカメラの元祖のような

カメラが登場した年です。コンタックスTは金属外装で87000円、

ツァイスレンズ搭載でポルシェデザインのとってもリッチなカメラでした。

(当時は、あんまり売れなかったようです)

キヤノンMCは本体47,000円、2,000円(ケース)7,000円(スピードライトMC-S)

セット価格54000円でした。

(同世代のオートボーイ2がストロボ内蔵、ケースつきで44800円)

デザインの美しさを謳っていますが、う~ん、どうですか?微妙だな~。

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キヤノンMCも、そんなに売れなかったようですね。

「高級なコンパクトカメラ」に、いち早く目を向けたところは、

さすがというべきでしょうが、時期が早すぎたのかもしれないし、

アートとかファッションなんていうわりには

製品が「中途半端」すぎた、のでは?と思います。

コンタックスTのような「気品」は感じられないし、

同じようなプラスチックカメラならオリンパスのXAのほうが、

ポップでアートっぽかったし、オシャレだと

今なら思うよね・・・。

京セラはリベンジとばかりに1990年にコンタックスT2を発売、ヒットします。

小さいけれど写りは抜群、所有する喜びも味わえる

「高級コンパクトカメラ」というジャンルを

確立しました。

そしてリコー、ミノルタ、コニカ、ニコンなどが参戦。

しかし、キヤノンは、これに懲りたのか

以後、高級コンパクトカメラに関しては

沈黙を続けたのでした・・・。

キヤノンって「高性能」は得意なんだけど、

「高級」とか「オシャレ」は、あんまりね・・・。

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もうキヤノンは高級コンパクトカメラは作らないのかなと思ってたのですが、

デジタルカメラが熟成されてきた今、

パワーショットG1XシリーズやG7Xを発売し、

力を入れてきましたね。

G1Xシリーズはコンパクトというには、ちょっとデカイですが、

G7Xは小さくて、往年の高級コンパクトを彷彿とさせますね。

ひょっとしてキヤノンって、ほんとうは

ずっとずっと高級コンパクトカメラが作りたかったのかもなあ…。

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第16回(EOSの末っ子) [カタログ・アーカイブス]

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キヤノンEOSの末っ子ともいうべきカメラ「EOS IX50」のカタログです。

1998年3月に発売されたAPSフィルム一眼レフカメラです。

基本性能はNew EOS  Kissと同等ですが、APS(アドバンスド・フォト・システム)採用で、

ボディの体積が15パーセント小型化されました。

フィルム面積の小さいAPSですから、35mmフィルム同等の画質とはなりませんが。

それを意識してのことだか、カタログの作例写真も粒子の粗い「トイフォト」風。

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このころからでしょうか、「カメラ女子」が台頭してきたのは。

「写るんです」を日常的に使ってた女子が大人になった頃なのかなあ?

ニコンからは「ウーマンズ・ニコン」プロネアSが98年9月に発売されています。

「カメラ女子」を意識したカメラが2大メーカーから、同時期に登場しました。 

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さて、話は現在に飛びますが、2012年7月に発表された”ミラーレスEOS”「EOS M」、

あれ、やはり「デジタルEOSの末っ子」って感じなんですよね・・・。

そんなこんなで、14年前のEOS IX50を

思い出してしまったという訳です。

EOS Kiss X6iとセンサーが同じで同等の写真が撮れるという点では、

IX50と比べては失礼なのですが、

シリーズのポジションとしては、なんだか似てるような気がするのでした。

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第15回(オリンパスE-300) [カタログ・アーカイブス]

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このブログ「かめむしぎゃらりー」の記念すべき(?)第1回の記事は、2004年12月29日の

「オリンパスE-300を買った」http://camemusi.blog.so-net.ne.jp/2004-12-29

というものでした。

もし別のカメラを買っていたとしても、ブログをはじめていたのかもしれませんが、

オリンパスE-300を買ったことと、「かめむしぎゃらりー」を始めたことは、

私の中でリンクしていて、非常に思い出深いカメラです。

あらためてE-300のカタログを見ると、デジタル一眼レフが、

やっと手に入れられるモノになったぞ!という、あの時期、あの頃の

ワクワクする気持ちを思い出しますね。

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オリンパスE-300は、とても完成度が高くて、当時の他社の同等のデジタル一眼レフと比べて

頭一つ出ている感じがしました。

デジタル専用設計のフォーサーズ一眼レフが、とても輝いていた頃ですね・・・。


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