EOS M5 [新製品について2017]
Canon EOS Kiss X7 TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR (A16)
一眼レフのEOSを自動車に例えるとするなら、ミラーレスの
EOS Mは、狭い路地もスイスイ入っていけるスクーターのような存在。
だから、必要だし、持っている価値がある。
そう考えてる私にとって、
EVF(電子ビューファインダー)が内蔵されて、
まるで一眼レフみたいになっちゃった
EOS Mの最新型、EOS M5には、いまいち興味がわかなかった。
それに、発表された製品写真を見たとき、
メタリックな外装の色だとか、オーソドックスな雰囲気から、
1997年に発売されたオリンパスOM2000になんだか似てるな~と思った。
低価格なコシナ製のOEM機でニコンFM10などの兄弟機に当たる
OM2000に似てるって、なんだか微妙だな~。
(そう思ったのは、わたしだけ?)
オリンパスや富士フィルムのミラーレスカメラが、
懐古趣味というか、往年の名機を明らかに意識したような
デザインなのに比べ、
EOS M5は過去のキヤノンカメラのどれにも似てないうえに、
オーソドックスの極致のようなデザイン。
往年のプロカメラF-1とかに似せるような
こけおどし戦法をとらないところは、
キヤノンの妙に真面目なところなのだけど。
家電量販店でキヤノンEOS M5を 実際に触ってみた。
高倍率ズームレンズのEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMが
装着されていたせいか(レンズ単体で300グラム)、
なにこれ、ズッシリ重いじゃん!と言うのが第一印象。
(カメラ+レンズで727グラム)
この第一印象で大減点になってしまった。
で、いろいろ触ってみて思ったのが、
(面白くないカメラだなあ…。)
いわゆる普通のミラーレス一眼だったからだ。
それ以上でも以下でもない。
それで十分なのだろうが、
「いままでのミラーレスに、満足しているか?」と
キヤノンは、自信ありげに言っているのだから、
期待するのは当然だろう。
で、他社のミラーレスとどこが違うのか?
キヤノンの言う、いままでのミラーレスとは、
いままでのEOS Mシリーズのことなのか?
で、後日、また同じ量販店にEOS M5を見に行ってみた。
今回は小型軽量の標準ズームレンズEF-M15-45mmが装着されていた。
手にした時の印象が前回とは全く違った。
「軽っ!」
この感覚はまさしく、いままでのEOS Mシリーズのものだ。
(そうか、このレンズ、たったの130グラムしかないんだ…。)
カメラ+レンズで557グラム、
EOS Kiss X7+18-55mm付きより、だいぶ軽い。
それどころかEOS M+18-55mmの508グラムより、
たったの50グラム重いだけだ。
15-45mmって、いままで全くノーマークだったのだけど、
この軽さは凄い!と、あらためて思う。
EOS Mシリーズって、小さくて軽いレンズを付けて
機動力を生かすべきカメラだと思う。
(重い高倍率ズームは動画には便利なんだけど…)
そう考えると、22mmとか28ミリマクロみたいな、小さな単焦点レンズが、
もっともっと揃えばなあと思う。
このカメラ、よくよくいじってみると、
操作もしやすいし、デザインもそんなに悪くない。
実物はOM2000には似ていなかった(笑)。
このカメラ、意外といいかも…。
あれ?なんだか、M5が、ちょっと好きになってきたかも(苦笑)。