マイクロフォーサーズ [カメラについて]
OLYMPUS E-520 Zuiko Digital 35mm F3.5 1/60sec f8.0
マイクロフォーサーズ1号機 パナソニックLUMIX G1が発売されたのが、
2008年10月・・・
それから1年半の時が過ぎた。
いやあ・・・マイクロフォーサーズ、大当たりしましたね。
本家フォーサーズが完全に霞んでしまうくらいに(苦笑)・・・
パナソニックは、一眼「レフ」カメラに、取って替わる次世代カメラとして、
今後G系、GH系を充実させていくと思う。
なんとなくGF系は、まだ様子を窺っている感じが、私はする。
(生粋のカメラメーカーでないだけに、一眼レフにコンプレックスがあって、
一眼レフをライバルとして勝負したいのではないかと勝手に想像する)
昨年の7月に発売された「オリンパスPEN E-P1」が、
マイクロフォーサーズの人気を決定付けた。
オリンパスが、マイクロフォーサーズを、こんなに当ててしまったことに、
正直驚いている。
マニアにもビギナーにも注目されるカメラを、
いつの間にか作れるようになっていたオリンパス・・・。
フォーサーズ2号機E-300でオリンパスユーザー入りした私からすると、
隔世の感すらある。
2007年、フォーサーズ一眼レフのE-410、E-510を出したあたりから、
オリンパスは変わった。
90年代に、ペンタックスがアナログ回帰のAF一眼レフカメラMZ-5やMZ-3を
登場させたことと、不思議と、そのイメージはダブる。
そこでは、あえて先進の操作系を捨て、カメラらしい形と、
小型軽量の本来のペンタックスの一眼レフらしさを復活させた。
それは、やはり受けたのだった。
カッコいいことは、性能が良いことより大事なことだったりする。
万人がイメージするカメラの形というのは、もうすでに過去に存在している。
オリンパスなら、それはOMであり、PENだ。
フォーサーズ一眼レフは、OMのDNAを受け継いだ。
マイクロフォーサーズは、PENのDNAを受け継いだ。
以前のオリンパスは、カメラを作ると、良くも悪くも、無意識にマニアックになっちゃう
傾向があったと思うのだが、最近では、どうやら、狙って作っているような感じも、
見え隠れする。
自分のキャラクターを意識して、上手に立ち回れるようになったタレントのようだ。
苦労人のオリンパスのことだから、鼻に付く一歩手前で踏みとどまるだろうが、
大きなお世話ではあるが、ちょっと心配なところである。
27回目になる2010年のカメラ・グランプリ「大賞」は、
もしかしたら、OLYMPUS PEN E-P1が獲るかもしれない。
そうしたら、オリンパスのカメラとしては、初めてのことになるが。
(パパママ写真学級はお休みです・・・)
マイクロフォーサーズ2号は? [カメラについて]
OLYMPUS E-300 Zuiko Digital ED 40-150mm F4.0-5.6
パナソニックからマイクロフォーサーズ規格のカメラ第一号が発表され、
当然気になってくるのが、フォーサーズの本家ともいえるオリンパスの
マイクロフォーサーズ機の登場である。
パナソニックは、今後マイクロの方に専念しそうな感じであるが、
(マイクロこそパナソニックの技術の生きる分野だし)
オリンパスは、そうもいかないだろう・・・
フォーサーズとマイクロフォーサーズの両立ということを考えると、
パナソニックのG1のような一眼レフライクなカメラを出してくるとは考えにくい。
だいたいオリンパスE420とパナのG1のサイズ・重量に大差がないのだから、
E420を、ちょっぴり小さくしたマイクロフォーサーズ機を出しても、意味がない。
むしろ、どちらの規格にとってもマイナスになるだろう。
オリンパスはパナソニックとは全く違うタイプの機種を
出してくるような気がしてならない。
E-330の進化形か????
マイクロフォーサーズ1号 [カメラについて]
OLYMPUS E-300 Zuiko Digital 35mm F3.5 MACRO
パナソニックから、マイクロフォーサーズの新製品第一号、
LUMIX G-1が発表されましたね。
仕様表を見た感じでは、思ったより、小さくもないし、
軽くもない印象・・・
そこは、実物を見てないし、触ってないので何とも言えませんが・・・。
スタイルは、ボディ上部中央が盛り上がった、
一般的なデジタル一眼レフのスタイル。
マイクロフォーサーズには、ペンタプリズム等がないわけですから、
コンデジ風の四角いボディにしても、よさそうなところですが、
わざわざ、この形にしたのでしょうね・・・
おそらく、店頭で他社の一眼レフと並んだときに、
「おっ」と、思わせるに違いないから。
同じ形をしたものの中に、小さな物があったときに目立つわけで、
もし、スクエアなコンデジ風の形をしていたら、
きっと比較対象にならないし、
逆に「でかいコンデジ」と、思われてしまうかもしれませんしね・・・。
わたしは、このパナソニックの手法は「上手い」と感じました。
前回の記事で、劇的に小さくなかったらコケる、と書いた、わたしですが、
このLUMIX G-1は、意外と好印象。
カラーバージョンも意外とイケてますしねえ(いや、ほんと)。
う~ん、これは、コケてほしくないですね。
はたして、マイクロフォーサーズは、当たるか? [カメラについて]
OLYMPUS E-300 Zuiko Digital 35mm F3.5 MACRO
もともと、フォーサーズは、デジタル一眼レフシステムを高精度に小型化するための
規格だった。
登場当初は、あまりボディもレンズも小さくなかったが、(むしろデカかったりして)
オリンパスE-400(欧州限定)が登場してから以降は、やっと小型軽量化に磨きが、かかりだした。
それをセンサーサイズはそのままに、ボディとレンズを
さらに小型化しようというのが、マイクロフォーサーズ。
フランジバック(レンズマウントのマウント面から、撮像素子までの距離)
が半分になるから、カメラの厚みは大体半分になる。
これは、すごいことだと思う。
ミラーボックス等が無くなるから、一眼「レフレックス」ではなくなる。
とうぜん、背面の液晶パネルでのライブビューか、
電子ビューファインダー内蔵ということになるのだろう。
レンズマウントの外径が6mm小さくなるという。
これはどうなんだろう・・・。
現フォーサーズレンズのリアキャップの大きさくらい?
これは実物を見てみないことには、イメージしにくい。
あんまり小さくないような気もする・・・。
しかし設計の自由度が増すようなので、
かなり小さいものになりそうな気もする。
ここで、わたしが思い出してしまうのが、ミノルタVECTIS S-1である。
それは、あまり良い意味で思い出すのではなくて、はっきり言うと、失敗例・・・。
ミノルタVECTIS S-1、1996年に発売されたAPS一眼レフである。
もちろん「APS-C」センサーのデジタル一眼レフではなく、
この年に発表された銀塩フィルムシステムAPS(アドバンスド・フォト・システム)
を採用した新しい一眼レフシステムだった。
35mm一眼レフシステムのαをベースにしながらも、新しい小型のVマウント、
レンズ内モーター内蔵のVレンズシステムを構築。
いま、思えば、あきらかに、将来のデジタル化も視野に入れたシステムだったと思う。
なぜ、このシステムは失敗したのだろう。
APSというシステムが、中途半端だった、ということが、まず一番にあるが、
このカメラ、確かに小さいことは小さいのだが、
劇的に小さくはなかった。
(126.5×76.5×63.5mm、365g)
※APSシステムというのは、確かに失敗もなく、合理的ではあるのだが、
35mmフィルムに、特に重大な欠陥があるわけでもなく、
じっさい消費者が求めているのは、「簡単」だとか、「中途半端な小型化」だけでは
なかった・・・。
メーカーは、長いこと、”使い方を覚えなくても、失敗しないカメラ”を追求してきた。
いわゆる「バカでも・・・」なんとか、である。
押せばキレイに写りますよ・・・そう言い続けてきた。
でも、たとえば、「デジカメ」はフィルムカメラより本当に「簡単」だろうか?
むしろ「複雑」だし、失敗も多くないだろうか?
しかし、使い方を覚えれば、これほど「便利」なものはないのだ。
だから、これだけ普及したのだと思う。
APSにはデジカメほどの「便利さ」はなかった。
慣れ親しんだ35mmフィルムから乗り換えるほどの魅力もなかったのだ。
どう見ても、ロボコップのようなデザインはファミリー向きには見えないが
これをミノルタはファミリーに売ろうとしたのだ。
この程度の小ささなら、35mmフィルム一眼のα-303siのほうが
安くていいじゃん・・・ってことになる。
こっちのほうが断然カッコいいしねえ(笑)
↑ これがミノルタα-303si (1994)
サイズ | 148.5×92.5×67.5mm |
質量(重さ) | 395g |
マイクロフォーサーズ機は、じっさい、どの程度のサイズになるのか、まだ分からない。
でも、現行のフォーサーズ機とマイクロフォーサーズ機のサイズの差が、
かつてのミノルタα-303siとVECTIS S-1程度の差だったりしたら、
間違いなく、コケるだろう。
わたしとしては、ミノルタα-303siと※ペンタックス・オート110ほどの
印象の差がほしいと思っているのだけど・・・。
※ペンタックス・オート110・・・99(幅)×56(高)×45(厚)mm・172gの110カートリッジフィルム使用の超小型一眼レフ(1979年)