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モノクローム [写真について]

Paul Newman.jpg

RICOH GR-1s   NEOPAN 100 ACROS

 

カメラ雑誌をめくっていると、4歳の娘が言った。

「どうして、これは、きれいな写真じゃないの ?」

最初は意味がわからなかったのだけど、

どうやらモノクロームの写真のことを指して言っているらしい。

つまりは、「きれいな」色がないから、

「きれいな」写真じゃないということなのだ。

(子供の感覚だと色、すなわち、きれい!)

 

考えてみれば、モノクロームは不思議な世界だと思う。

モノクロームというのは、写真特有のモノだ。

絵画には、墨絵というものもあるけど、

カラー絵画、モノクロ絵画なんて言い方はない。

 

上質のモノクローム写真は、本当に美しいと思うんだけれど、

「きれいな」色がない写真、という子供のモノクロ写真の見方も、

間違っていないし、むしろ正直なのかもしれないなあ・・・。

 

 


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コメント 3

gillman

なるほど。ぼくはモノクロの色がないという緊張感も好きです。
by gillman (2011-04-17 10:57) 

penny

モノクロを「味がある」とか言うのは正直じゃないのかなw
テレビもそうでしたが、もしカラーフィルム、カラー印刷技術が、最初から存在していたとしたら、モノクロって無かったのかもしれませんね。
by penny (2011-04-20 16:10) 

かめむし

gillmanさん
モノクロの良さっていうのは学習して身につける感覚なのかもしれませんね。
私の子供のころにはカラー写真もありましたけど、モノクロームの写真が
普通に存在していたので、写真って、そういうものっていう感覚がありました。
モノクロの放送なんてのも観ましたしね(笑)。触れる絶対数が多かった。
でも現在ではモノクロページのある雑誌も少なくなってますし、デジタルハイビジョンだし、
私と今の子供たちのモノクロームにたいする感じ方って、かなり違うんじゃないかなあと
思ったしだいです。

pennyさん
「味がある」って感じるには、それなりの蓄積が必要なんですよ(笑)、たぶん。
写真が発明されたとき、それを見た人は色がないことに違和感を感じたとは思うんですよ、
でも画像のリアルさが、その違和感をふっ飛ばしちゃったと思うんですよね。
たしかに技術的な至らなさからモノクロって生まれたとおもうんですけど、
かといって、過去のモノクロの名作をカラー化なんかしたら台無しになると思うんですよね(笑)
モノクロって、奥が深いですね。
by かめむし (2011-04-24 20:40) 

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