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フィジカルなリアル [日記・雑感2009]

0906071229.jpg

OLYMPUS E-300  Zuiko Digital 35mm F3.5 MACRO

 

犬塚勉さんという画家のことを
今日、はじめてTVで知った
20年前に谷川岳で遭難し若くして亡くなっているのだが、
その作品の生命感が凄い。

photo035.jpg「梅雨の晴れ間」1986年

一見すると写真のようなリアリズム、
しかしその精緻さから伝わるパワーは遥かに写真を超えている。
モノを徹底的に見ないと、あんな絵はかけない、と思う。
写真からは、あのような「フィジカル(身体的)な」力が、発散されるのを見たことがない。
カメラなんて、所詮はポータブルなコピー機なのかもしれない・・・。

写真を撮るときに、果たして、あれほどモノを見ているか?
あれほど五感を働かせているか?
モノの本質より、レンズの解像力がどうだの、ノイズがどうしただの、
そんなことに撮影者が拘ってるのは、
なんとも軟弱で、阿呆らしいことに思えてくる。

犬塚勉さんの絵に迫る「力」のある写真を撮るには、
いったい、どうすればいいのだろう?

 

せせらぎの里 美術館

NHK 日曜美術館


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コメント 1

ナツパパ

たしかにねえ。
描くと撮る、その違いは大きいです。
デジタルカメラになって、写真のとり方がイージーになっているなあ、と感じます。
働かせるべきは五感...同感です。
by ナツパパ (2009-07-06 09:37) 

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