フィジカルなリアル [日記・雑感2009]
OLYMPUS E-300 Zuiko Digital 35mm F3.5 MACRO
犬塚勉さんという画家のことを
今日、はじめてTVで知った。
20年前に谷川岳で遭難し若くして亡くなっているのだが、
その作品の生命感が凄い。
一見すると写真のようなリアリズム、
しかしその精緻さから伝わるパワーは遥かに写真を超えている。
モノを徹底的に見ないと、あんな絵はかけない、と思う。
写真からは、あのような「フィジカル(身体的)な」力が、発散されるのを見たことがない。
カメラなんて、所詮はポータブルなコピー機なのかもしれない・・・。
写真を撮るときに、果たして、あれほどモノを見ているか?
あれほど五感を働かせているか?
モノの本質より、レンズの解像力がどうだの、ノイズがどうしただの、
そんなことに撮影者が拘ってるのは、
なんとも軟弱で、阿呆らしいことに思えてくる。
犬塚勉さんの絵に迫る「力」のある写真を撮るには、
いったい、どうすればいいのだろう?
たしかにねえ。
描くと撮る、その違いは大きいです。
デジタルカメラになって、写真のとり方がイージーになっているなあ、と感じます。
働かせるべきは五感...同感です。
by ナツパパ (2009-07-06 09:37)