カメラメーカーのゆくえ [カメラについて]
OLYMPUS E-300 Zuiko Digital 14-45mm F3.5-5.6
油断してると、カメラメーカーは、一斉に妙な方向へ行くことがあります。
・・・どういうことかというと、
たとえばですね・・・1990年ころからデジカメが普及する前くらいまで、
コンパクトカメラのズームレンズの高倍率化が異常に進みました。
最初は35-70mmの2倍ズーム。さらに倍率アップで、90mm、
105mm、120、135、150、170ときて、たしか200mmくらい迄行ったと記憶してます。
コンパクトカメラのズーム化、高倍率化に一番熱心だったように見えたのが、
ペンタックスでしたが、ESPIO170SLというコンパクトカメラには
38mm~170mmF5.6~F12.8の4.5倍ズームがついていました。
望遠側170mmにしてF12.8の開放口径です。
ISO400のフィルムで晴天時になんとか写せるのかなあ?・・・
という程度のレンズの明るさ、いや、「暗さ」でした。
(ちなみに私は一眼レフの望遠レンズをF11以上絞って使うことは、まず、ありません。
ブレちゃうから・・・)
こういうカメラは各社出していて、
キヤノンからもオートボーイ180というのが出ていましたが、
ちなみに、レンズは38-180mm/F5.6-12.9・・・。
コンパクトカメラって、誰でも失敗なく、きれいに写せるべきものですから、
こんな、ぎりぎり設定のレンズを搭載すべきじゃないと思いましたが・・・。
(そのカメラを実際に使ったわけじゃないんで、文句の言えた義理でもないけど)
まあ、今では35mmズームコンパクトカメラなんて、
ほとんど絶滅したし、センサーサイズの小さなデジタルカメラでは
こんなF値の暗いレンズを搭載したカメラはありません。
手振れ補正なんかも一般的になりましたし、その点は、すごくよくなりました。
しかし油断禁物・・・デジタル時代になっても、
再びメーカーは、あらぬ方向へ、進み始めるかも。
たとえば、センサーの高画素化は、かつての高倍率ズーム競争を彷彿とさせます。
コンパクトデジカメに1000万を超える画素が本当に必要なのかな?
ときに、実用を無視してまで、
メーカーは「数字や数値」で、消費者を、やり込めようとする時があります。
買ってから「しまった~」なんて後悔しないように、
よ~く考えて、買わなくちゃ・・・。
オリンパスのライバルは? [カメラについて]
オリンパスの「ライバル」はどこだ?
まったくの自分勝手な想像なのだが、
オリンパスは「キヤノン」をライバルと見ているのではないだろうか・・・
あまりにも「巨大」なライバルだけど(笑)、共通点は多い。
EFレンズ、ズイコーデジタルレンズ、
どちらも以前のレンズシステムからの繋がりをバッサリと断ち切って、
あらたに採用された「完全電子マウント」である。
どちらも大口径マウントで、その有利さを活かして、超弩級レンズをラインナップ。
とくに開放F値の明るさで他社を圧倒するところは、よく似ている。
また、E-300、E-400の名称は、EOSキスデジタル・シリーズのヨーロッパにおける名称、
EOS300D、EOS400Dに「対決」させているようにも見える。
それでは、E-3はどうなのか?
わたしは、EOS-1DシリーズのMarkⅢの「3」に「対決」させたのだと思う。
ひょっとしたらニコンD3にも。
こう考えると、E-2を飛ばして、E-3になった理由がわかるような気がする。
「映画館へ続く道」 OLYMPUS E-300 Zuiko Digital 14-45mm F3.5-5.6
鬼が笑う!2008年デジイチ大胆予想 [カメラについて]
年末ということで、今年発売されたカメラを振り返ってみようかと思ったのですが、
ここは、むしろ未来思考で、これから、どんなカメラが出るか予想してみた方が
面白いのではないか?と、
・・・まあ、そんなわけで、2008年デジイチ大胆予想です!
OLYMPUS E-300 Zuiko Digital ED 40-150mm F4.0-5.6
Av 1/250 F5 SPOT
オリンパス
E-410のボディそのままで、手ブレ補正が搭載されたE-420、
E-510の防塵防滴化により、よりタフになったE-520、なんてのが、
出たらいいのだが、E410,E510ともに今年発売されたばかりなので、
来年はなさそう。
期待したいのはE-330の後継機。
より小型軽量化して、デザインは、よりPEN-Fに近づく(?)
ライブビューは引き続きA/Bモード搭載、
E-3と同じタイプのフリーアングルモニター、顔認識も出来る…
イメージはパナソニックL10に近い?無理かな・・・
でも純正レンズがライカじゃない分、価格的には有利かも(笑)?
キヤノン
たぶんEOS Kiss デジタルXの後継機種が登場するだろうが、
このカメラに、これ以上、何か望むものがあるのだろうか・・・
ライブビューくらい?
たとえば、さらに高画素化されて、1500万、2000万画素になったとして、
このカメラのユーザーに何かメリットはあるだろうか?
(PCへの負担が増えるだけだと思うけど。)
だからもう画素数に大きな変化はない・・・と、思う・・・(自信なし)。
あとは、IS(手ブレ補正)レンズを標準キット化し、
小型軽量をうたいながらも、ずんぐりした印象のボディをシェイプアップ。
フィルム時代のEOS Kissのようなシャープなマスクに変身するかも。
ソニー
1000万画素、手ブレ補正、ゴミ取り、と、トレンドを真っ先にGETしたのは
ソニーα100だった。
現在乗り遅れてる機能といえば、ライブビューくらいか?
かといって、手ブレ補正を改良、ライブビュー機能を追加した新型α200?を
ポンッと出せば、安心かと言えば、どうも、それだけじゃマズイような気もする。
ここは、ちょっと「ソニー的手法」で世間にインパクトを。
でも「ソニー的手法」って何だろう?
うーむ、もしかして「パスポートサイズ」?
パスポートサイズのハンディカムが一世を風靡したのは記憶に新しい、、、
(いや、若い人には新しくないか…)
手元のパスポートを実測してみたら、だいたい125×90ミリぐらい。
このサイズに収まるデジタル一眼は、
(オリンパスE-410 129.5×91、ニコンD40X 126×94・・・・)
今のところ、無いぞっ!
ニコン
D80の後継が出るか?名称はD90?(D60はなさそう)
愛称はズバリD300ジュニア!
D300と同じ1230万画素センサー搭載、
これによって、また画素数競争再燃か??
エントリーモデル含めて1200万画素時代に突入したりして。
連写性能が高められて6コマ秒へ?(EOS40Dに対抗)
ペンタックス
APS-Cサイズセンサーの新型機は微妙なところ。
ライブビューを搭載したマイナーチェンジ版、K10D Super
なんてのは、出そうな気が・・・
ペンタックスの場合、より重要なのはペンタックス645デジタルの方だろう。
マミヤZDや八ッセルブラッドH3Dといった、ライバルが存在するが、
それらのセンサーサイズは35ミリフルサイズの2倍ほどで、
いわゆる6×4.5判より小さい。
これに追従するとすれば、もはやペンタックス”645”ではなくなってしまう。
ここは645フルサイズセンサーを搭載し、明確な差別化を図るべきだと思う。
画素は3000万以上。キヤノンEOS-1DsMARKⅢを軽くぶっちぎる高画質!
それで、同じ位の価格だったら、すごいことだけど(・・・無理か)。
すでに鬼が笑って、ごらんの皆様もお笑いになったかと・・・。
2008年の暮れに、読み返してみて、私も笑おうかと思ってます・・・「(^^;
カメラのデザインについて [カメラについて]
OLYMPUS E-300 Zuiko Digital 14-45mm F3.5-5.6
コンパクトデジカメのデザイン、
なんだか、つまらなくないですか?
デジカメで主流のシルバーメタリックの角型ボディのルーツというと、
APSコンパクトのキヤノンIXYだと思いますが、
1996年当時、35ミリカメラでは実現できなかった、
それまでのカメラの形の常識を覆す衝撃的デザインでした。
「初代IXY」
でも、キヤノンというメーカーは、IXYに限らず、EOSもそうですけど、
何か革新的なエポックを造ると、今度はそれを「伝統」に変えてしまって、
かたくなに形を守り抜く、意外と保守的なメーカーなんですよね。
そして、他のメーカーもなんとなく、そのデザインテイストに追従している気が…。
わたしが一番好きなデザインのデジタルカメラはこれ、
ライカDIGILUX2。
とっても高価で、わたしが手に入れられるような代物ではありませんが、
デザインは本当にシンプル。
子供にカメラの絵を描かせたらこんな感じか?っていうくらいの
誰もが思うカメラらしいカタチ・・・。
でも、そういうものこそ本物らしくて、品があると思いませんか?