１０.木更津

木更津の、駅西口辺りの町並みは、
自然と枯れてゆく有様というのか、徐々に生命反応を弱めているような・・・そんなところです。
しかし、過去の繁栄が今も熾き火の様にくすぶっているようにみえます。
光は赤く微かだけれど…。
バイパス沿いの真新しいショッピングセンターの白く眩しいけど熱のない光と対称的です。

この街は、数年前、TVドラマの舞台になったことで、
不思議と若者に脚光を浴びる形になっちゃっていますが、
実際は関東の普通の田舎町で、観光地として見るようなものも大してありません。
国道１６号線沿いにある他の地方都市と変わらないと思います。
そういえば、あのTVドラマ、制作前は「柏」も候補に上がっていたそうですよ。

 

いまでは、日本全国の市や町が均一化されて、
「関東の普通の田舎町」「国道１６号線沿いにある地方都市」
と何ら変わらなくなっているような気もします。
だから、あのTVドラマのファンは、「木更津」に自分の街の姿を重ねたのかもしれません。

そんな｢木更津｣が、不思議と人を引き寄せるのは、
「きさらづ」という地名の美しい音の響きのせいかもしれません。

「君さらず袖しからみに立浪のその面影を見るぞ悲しき」
古事記のきみさらず伝説が木更津の語源とも言われています。

Canon EOS-1N EF100-300mm F5.6L     

木更津の絶対おすすめポイント。港から見える夕日です。

 
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コメント 3

首都圏の千葉でもここら辺まで来るとのんびりした雰囲気になりますよね。
大多喜に知り合いがいるのでよく行きますが、岡山の田舎と替わりません（笑）
by (2007-02-28 10:38) 

おすすめポイント、工場のシルエットと大きな夕日がとっても綺麗ですね。
by kane (2007-03-02 12:50) 

けんぼうずさん
大多喜いいところですね＾＾
岡山の田舎のローカル線に乗ったことありますが、
ちょっと似てたかもしれません。

kaneさん
夕日と富士山がものすごく大きく見えるポイントがあるんですけど、
レンズを通して見ると、普通にしか見えないんですよね＾＾；
人間の目って不思議ですよね・・・。
by かめむし (2007-03-03 20:09)