55番が只者であるわけがないのだ [新製品について2010]
ソニーから2つの新しいαが登場。
透過ミラー、電子ビューファインダー内蔵。
高速オートフォーカス、高速連写(α55は秒10コマだ!)。
一眼レフでもなく、ミラーレスとも呼べない(?)微妙な新ジャンルのカメラ。
とくに55という数字は、ソニーにとって、とても大きな意味がある。
1955年に発売されたソニー製日本初のトランジスターラジオが、
TR55という名称だったし、
1989年に画期的な小型化を実現したパスポートサイズ・ハンディカムが、
やはりTR55だった。
55は、いわゆるソニーの栄光の背番号。
α55はソニーにとって一世一代の勝負マシンに違いないのだ。
ところで、しかし…この2機種のカメラを、
どういうカテゴリーに分類して呼べばよいのだろうか…。
やはり「一眼」と呼ぶしかないのかな?
ソニーもオリンパスも自社のレンズ交換式カメラを
一眼レフもミラーレスも含めて、「デジタル一眼カメラ」という
呼称で括っている。
パナソニックもマイクロフォーサーズ機を「一眼」と呼んでいる。
一眼レフはSingle Lens Refex Cameraというけれど、
鏡を使わないものも出てきたからといって「レフ」を抜いて
「一眼カメラ」として括るのは、ちょっと乱暴だなあと感じる。
英訳したらSingle Lens Camera?
ひとつのレンズという意味だとしたら、
世の中のほとんどのカメラが
「一眼カメラ」なのだ。
たとえば、単独(single?)の形でレンズが存在するカメラ、
つまりレンズがカメラ本体に内蔵されていない、単体として存在していて、
装着・交換ができるカメラ、と、かなり無理矢理に、拡大解釈すれば、
意味が通りそうな感じもしないこともないが(?)・・・
(そうなるとレンジファインダー・ライカも一眼になってしまうか・・・う~む)
これから、ますますデジタル技術や光学技術が注ぎ込まれて、
カメラの形も多様化、流動化して、
一眼レフだとかミラーレスとかいった、すでにある分類では
用をなさないし、追いつけない、そんな凄い時代になりそうな予感もする。
ここは今のうちに「システムカメラ」というような大雑把な呼称で
全体を括っておく必要があるかもしれない。
レンズ交換できるカメラは「システムカメラ」とすればいいと思う。
システムカメラという呼称だったら、カメラがどう変わろうと対応できそうだし。
だいたい「一眼カメラ」では、来るべき3D時代に対応できないしね(笑)。
(その頃には二眼カメラなんてのが出てくるのかな・・・)
話は急に戻るけど、
α55、α33を作り上げたソニーを以下の点で評価したいと思う。
いままでの新ジャンルカメラ、たとえばオリンパスのマイクロ・フォーサーズ機、
ソニーのαNEX、それらは、ちょっと語弊があるかもしれないが、
”一眼レフの敵ではなかった”し、ハナから勝負しようとなんかしていなかった。
しかし今回のα55、α33は、違う。
一眼レフを超えることを目指したカメラだと思う。
ついに、そういう時が来たんだろうな、そう感じた。
RICOH R10 1/34sec F3.6 ISO176 フラッシュON
次世代カメラはこうなっていくのでしょうね。
ソニーの技術を結集した開発力はすごいなあ、と思います。
ボディーの形は、それでも、以前からのスタイルを踏襲していますね。
これは何らかの必然があってのことなのでしょうかねえ。
それとも、一眼レフカメラのユーザーに配慮したのかな?
by ナツパパ (2010-08-27 11:28)
一眼レフのスタイルは、やはり長い時間をかけて非常に洗練されてきたものだと思うので、
高機能・高性能なカメラを目指すということになると、どうしても、この形に近くなると思います。そこから逃げると、使いにくいカメラになってしまうと思うのです。
まんま一眼レフの形で攻めてきたところにソニーの本気を感じますね。
by かめむし (2010-08-27 21:11)
これ面白いっすねえ。早く店頭で触ってみたい。
by penny (2010-09-06 22:26)