SSブログ

カメラ・オブスクラからデジタルカメラまで(3) [写真について]

Heidelberg29 42.JPG

Canon EOS-1N  EF24-85mm F3.5-4.5USM / RDPⅡ

 

アメダス(AMeDAS , Automated Meteorological Data Acquisition System)、
TVの天気予報などでおなじみの気象庁の「地域気象観測システム」、
日本国内に約1300箇所の観測所があり、
降水量、気温、日照時間、風向・風速の4要素の観測点が20km四方の
正方形につき1箇所設置されている。

アメダスは非常にマクロ(巨大)な情報システムだけど、
一方、こんなミクロなシステムもあったりする。

「22.3×14.9mmのフィールド内に、約1510万の光の観測点があり、
それぞれ4.7μmごとに設置されている。」

実はこれ、デジタルカメラ、具体的にはキヤノンのデジタル一眼レフ、
EOS50Dの画像センサーのスペックだ。

EOS50Dは14ビットA/D(アナログ→デジタル)変換だから、
降り注ぐ光の強弱が2の14乗、16384段階に評価される。
それぞれ1510万箇所の観測結果を元に
コンピューターが地図形式のグラフィックにする。

実測に基づいたコンピューターグラフィックスであるという点で、
下の気温分布図と、デジタルカメラの写真には共通点がある。

 

0201.JPG

銀塩写真が、感光物質による「光の版画」だとすれば、
デジタル写真はコンピュータによる「光の地図」だといえるかもしれない。
地図は、実測された膨大な情報を画像化したものだから。

 

 


nice!(7)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 7

コメント 1

ナツパパ

一枚のデジタル画像の情報量ってどのくらいになるんでしょうね。
それを瞬時に読み取れる今のPCもすごいと思いますねえ。
by ナツパパ (2009-02-06 09:13) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0