カメラ・オブスクラからデジタルカメラまで(1) [写真について]
Canon EOS-1N EF24-85mmF3.5-4.5USM RDPⅡ
カメラは、いったい、いつごろからあったのか?
「え~写真が発明されたときからじゃないの?」な~んて、
最近まで、テキトーに、そう思ってたというか、
あまり考えたこともなかったんだけど、
写真以前にも、「カメラ」は、あったのだった。
いわゆるカメラ・オブスクラcamera obscuraという
(直訳すれば暗い部屋)装置が、
かなり昔からあって、箱の内部に映った像を
手で描き写したりして、
主に絵を描くために使われていたという話は、
以前から知っていたのだけれど
16世紀ぐらいには鏡やレンズも使われていて、
18世紀にはポータブルなものも作られていたらしいし、
このカメラ・オブスクラというシロモノ、
もうほとんど「カメラ」そのものだったようだ。
「感光材料」さえあれば、写真機になる・・・。
19世紀に感光材が発明、実用化され、
やっとカメラは写真機になった、というか、「なれた」のだ。
写真の歴史は、銀塩写真からデジタル写真という
流れになったけれど、「カメラ」の歴史は、
さらに遡って「手描き」の時代から始まっていた
と、言っちゃってもいいのかもしれない。
デジタル時代の今、あえてカメラ・オブスクラを使って、
絵を描いてみるのも面白いだろうと思う。
写真をトレースして絵を描くことには、
何の魅力も感じないけれど、
カメラ・オブスクラに投影された光の輪郭を
筆でなぞってみたいとは思う。
想像ではあるけれど、かなり妖しい魅力があるに違いない。
2009-01-22 20:48
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コメント(5)
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やってみたいですね~~
by 暇なフォトグラファー (2009-01-22 23:22)
箱より大きなものが、箱に収まるサイズの映像になる、
という意味ではすでにカメラと同じですね。
その動きを写し止めるのが筆かフィルムかの違いなんて、
フィルムと映像素子の違いみたいなものかも。
by YASH (2009-01-23 01:34)
画は下手ですけれど、なんか挑戦してみたいですねえ。
ところで、きれいなステンドグラスですね。
どちらの教会でしょう。
by ナツパパ (2009-01-23 09:14)
部屋がまるごとカメラですかっ!
面白いですね。勉強になりましたっ!
by kn (2009-01-24 22:53)
暇なフォトグラファーさん
やってみたいんですけど、そういう装置を
作ったりなんかしたら、大変そう(笑)
YASHさん
さいきん写真の歴史の本をよく読むんですが、
写真より先にカメラありき、って感じだったようですね。
光に反応して記録できるものさえ出来ればって
考えたんでしょうね。
いろんな人が研究していたようです。
ナツパパさん
だいぶ昔の写真になりますけど、
フランダースの犬の舞台になった有名な大聖堂のものです。
knさん
世界のあちこちに外の景色を部屋の中に投影する
カメラ・オブスクラがあるようです。
身近なところでは東京ディズニーシーにもありますよ。
by かめむし (2009-01-29 20:57)