SSブログ

カメラ・オブスクラからデジタルカメラまで(1) [写真について]

Antwerpen14 34.JPG

Canon EOS-1N  EF24-85mmF3.5-4.5USM  RDPⅡ    

 

カメラは、いったい、いつごろからあったのか?

「え~写真が発明されたときからじゃないの?」な~んて、
最近まで、テキトーに、そう思ってたというか、
あまり考えたこともなかったんだけど、
写真以前にも、「カメラ」は、あったのだった。

いわゆるカメラ・オブスクラcamera obscuraという
(直訳すれば暗い部屋)装置が、
かなり昔からあって、箱の内部に映った像を
手で描き写したりして、
主に絵を描くために使われていたという話は、
以前から知っていたのだけれど
16世紀ぐらいには鏡やレンズも使われていて、
18世紀にはポータブルなものも作られていたらしいし、
このカメラ・オブスクラというシロモノ、
もうほとんど「カメラ」そのものだったようだ。
「感光材料」さえあれば、写真機になる・・・。

19世紀に感光材が発明、実用化され、
やっとカメラは写真機になった、というか、「なれた」のだ。

写真の歴史は、銀塩写真からデジタル写真という
流れになったけれど、「カメラ」の歴史は、
さらに遡って「手描き」の時代から始まっていた
と、言っちゃってもいいのかもしれない。

デジタル時代の今、あえてカメラ・オブスクラを使って、
絵を描いてみるのも面白いだろうと思う。
写真をトレースして絵を描くことには、
何の魅力も感じないけれど、
カメラ・オブスクラに投影された光の輪郭を
筆でなぞってみたいとは思う。
想像ではあるけれど、かなり妖しい魅力があるに違いない。

 


nice!(9)  コメント(5)  トラックバック(0) 

nice! 9

コメント 5

暇なフォトグラファー

やってみたいですね~~
by 暇なフォトグラファー (2009-01-22 23:22) 

YASH

箱より大きなものが、箱に収まるサイズの映像になる、
という意味ではすでにカメラと同じですね。
その動きを写し止めるのが筆かフィルムかの違いなんて、
フィルムと映像素子の違いみたいなものかも。
by YASH (2009-01-23 01:34) 

ナツパパ

画は下手ですけれど、なんか挑戦してみたいですねえ。
ところで、きれいなステンドグラスですね。
どちらの教会でしょう。
by ナツパパ (2009-01-23 09:14) 

kn

部屋がまるごとカメラですかっ!
面白いですね。勉強になりましたっ!
by kn (2009-01-24 22:53) 

かめむし

暇なフォトグラファーさん
やってみたいんですけど、そういう装置を
作ったりなんかしたら、大変そう(笑)

YASHさん
さいきん写真の歴史の本をよく読むんですが、
写真より先にカメラありき、って感じだったようですね。
光に反応して記録できるものさえ出来ればって
考えたんでしょうね。
いろんな人が研究していたようです。

ナツパパさん
だいぶ昔の写真になりますけど、
フランダースの犬の舞台になった有名な大聖堂のものです。

knさん
世界のあちこちに外の景色を部屋の中に投影する
カメラ・オブスクラがあるようです。
身近なところでは東京ディズニーシーにもありますよ。
by かめむし (2009-01-29 20:57) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。